ゼロの相棒《番外編》







声のする方をちらり、と見ると、オーガがひどく驚いて、動揺した様子で立ちすくんでいる。








オーガは、信じられない、といった表情でこちらを見つめた。








「くそ……こんなガキに、俺の魔法が解かれるなんて、屈辱でしかない!


もう、本気でお前を消してやる!!」









オーガが、そう叫んで、ゼロに向けて腕を突き出した。






その場の空気が一瞬で変わる。







ゼロも私を庇うようにして戦闘体制に入る。









……!









まずい……!








このままオーガに攻撃をされたら、魔法を使えない私たちは一撃受けただけで死んでしまうかもしれない











………どうすればいいの…!










すると、その時






長い廊下の向こうから、ある人物が飛び出してきた。

















あれは…………!








< 322 / 357 >

この作品をシェア

pagetop