一生に一度
この気持ちは永遠に




☆☆☆

和斗(カズト)の頬にキスをして、ベッドに入る。

その途端、颯斗は私に背を向けた。


「パパ、なんか機嫌悪い?」

「――――俺のことパパって呼ぶなよ。帰ってもキスもないし…和斗ばっかり。」

これはもしやもしや…嫉妬ですか。
見えないのをいいことにニヤニヤしながら、私は後ろから颯斗に抱きつく。

「私もちょっと寂しかった。」

背中がぴくっと動いて、颯斗が振り向いた。
瞳が輝いている。

「…週末、じいじにみててもらって、デートしよっか。」

「いいのか!?」

「ほったらかしにしてごめんね。でも和斗も颯斗も、同じくらい大好きよ。」

颯斗に強く、強く抱き寄せられる。


「俺も…和葉と和斗を同じくらい愛してる……でも和葉はだめ。」

「なんで?」

「俺を一番にして。」

「もう!」

颯斗にぎゅっとしがみついた。


和斗が産まれてから、颯斗はとっても甘えん坊になった。
和斗を溺愛しているのもだけど、同じくらい私を愛してくれるのが本当に嬉しい。それを言葉にするようになったのも。



「2人の時は颯斗って呼ぶね。」

そう言って私から唇を重ねた。


ーーーENDーーー
< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

××に、キス。

総文字数/6,921

ファンタジー21ページ

表紙を見る
恋人たち【短編集】

総文字数/13,948

恋愛(純愛)48ページ

表紙を見る
teAcers LovE ~先生だって恋したい!~

総文字数/6,218

恋愛(オフィスラブ)22ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop