第二秘書は恋に盲目
「で、八田はなんで戻ってきたんだ?」

「そうでした。須藤先生にお客さんですよ」

客?

八田が視線をやった先に目を向けると、ランドセルをからった、おそらく学校帰りであろうあやめちゃんが立っていた。

なんで…?

「久しぶり、須藤先生。

何その顔?私と喋るの嫌なの?せっかく重大なニュースを伝えに来てあげたのに」

そう言われても、暇潰しに来たようにしか見えない。

「いいのか、こんな所にいて。
笠原さん待ってんじゃねーの?」

「最近笠原忙しいの。
今日も遅くまで仕事だって言ってたから、暇潰しにここに来たの」

やっぱ暇潰しじゃねーか。
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