第二秘書は恋に盲目
昨日の夜は笠原が私の部屋に来て、勉強しすぎじゃない?なんて、家庭教師とは思えないことを言っていた。だけど、これはいつものこと。

それから1時間が経った頃、笠原の携帯にロビーからの呼び出しがあった。

「ちょっと行ってくるね。
少ししたら戻って来るから」

そう言って出ていった笠原が、なんとなく私は気になった。こんな時間に来客なんて時点でちょっと怪しいし。
だから、勉強しすぎらしい私は下のロビーに誰にも見つからないように降りて行った。
< 230 / 334 >

この作品をシェア

pagetop