僕のクリスマス。

コンコンっ

「…?」

深い眠りについていた僕は誰かが窓をたたく音で目が覚めた。
夜遅くに誰だろう?と思いながら窓を開けると僕は信じられないものを見た。

「メリークリスマス♪」

そこにはサンタさんがトナカイのそりに乗っていた。
あのショーウインドウに飾ってあったのと同じだった。
でっぷりおなかに優しそうな笑顔…僕はびっくりしたまま声を出せなかった。

「クリスマスプレゼントだよ」
「あ、ありがとうございます…」

サンタさんは袋から大きな箱を取り出した。天体望遠鏡だ。
でもサンタさんはもうひとつ中くらいの箱を取り出して僕に渡してくれた。

「これ…何?」
「あけてごらん」
ガサガサ・・・
「あ!!星のパズル・・・」
「欲しかったんだろう?」
「うん!!誰にも言ってないのにすごいなぁ・・・」
「喜んでもらえてよかったよ」
「でも、なんでサンタさん僕の所に姿を現したの?」
「君はサンタのことを信じてくれないようだったから特別に現れたんだよ」
「今は信じてるよ!!だって今見てるんだもん!!!」
「そうか、ならよかった信じる気持ちを忘れちゃいけないよ。どんなことにも真実はあるんだから」
「信じることかぁ…」
「あ、それから今日のこのことは君と私、二人の秘密だ」
「うん、誰にも言わないよ!」
「では、Merry Christmas!!Shawn.」

そう言うとサンタさんはそりに乗りなおし空に向かって飛んで行った。
その後僕はまたすぐに寝てしまい朝起きて夢だったのかな?と思ったけど枕もとを見てみるとプレゼントが二つ置いてあった。
パズルの方は昨日僕が開けたままにして…

それから僕はクリスマスもサンタさんも好きになった。
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