地味男の秘密
「なんかあったんだろ?
いいよ、付き合うよ」

「…っ」

「よし、どこ行こーか」

手を繋がれて学校とは別の方向に歩き出す

「え、ちょっ、本当にいいの?!」

「いいって言ってんじゃん
でもまず、制服じゃまずいからどっかで買おーか」

私たちは駅の近くのショッピングモールへと寄った
試着室に入って着替えてから出る

神谷も試着室に入ったはずなんだけど、見当たらない

「高山さん、着替えた?」

「あ、かみ…や?!」

振り返ると声は神谷なのにものすごい美少年が立っていた

「うん?あぁ、学校だと面倒だから地味なふりしてるだけだから」

「そんなのありかよ…詐欺…」

「ちょっとはかっこいいとか思った?」

「…っるさい!」
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