君の嘘を知らなくて(仮題)








<あんなのあったんだね、知らなかった>


<馬鹿な女子の考えだ、さっさと捨てろ>


<帰ったらお姉ちゃんに見せる。
お姉ちゃんイケメン好きだから>


<……仕置きするぞ>




仕置き!?

お、がなくなった!

何されるんだろ。




てゆーか。





<あんただって十分悪魔じゃん!>


<は?
何言っちゃってんの。
とうとう狂った?>


<狂ってない!
さっきの話だよ!
あたしが怪獣ならあんたは悪魔だね!>


<怪獣認めちゃったよww>


<認めてねぇし!>




そこまで打った所でチャイムが鳴る。

…全然話聞いてなかった。

溜息をつくと、1つ吹き出しが増えていた。







<俺は悪魔で結構。
天使になるつもりなんて、全くない>






……良いのかねぇ認めちゃって。

学校でのあんたは、どう見たって天使だろうが。








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