神恋~水神様に恋をした~


「帰るぞ。」


そう一言言い残すと、白は出ていってしまった。


帰るべきなのか、朝霧さんの所に居るべきなのか。


いつも白は冷たいけど、それが当たり前だと思っていた。


朝霧さんは、常に私に笑顔を向けてくれる。
私を気遣ってくれる優しい人。


私はどちらの屋敷に居れば良いの?



「朝霧さん!私、白の所に帰る!」


「おう!それが一番良い!」


そんなのはもうとっくに決まっている。


私は、何をしても何をされても、嫌でも白の所からは離れない。


だって、それくらい好きだから。
一緒の時を過ごしたいと思う。

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