舞蘭×水龍~翼をくれた君~
僕は、昔、普通の男の子でした。今みたいに、敬語ではなくてね。幸せだった。お父さんの浮気から、お父さんとお母さんは離婚してしまった。そして……
その幸せも壊れてしまった。僕は、お父さんと一緒になった。……いや、一緒にされられたんです。お父さんに……。前は、すごく優しかったお父さんなのに、一気に兇変して…。
僕を殴るようになりました。

「お父さん‼痛いよ‼止めて!」

父「あぁ?こいつは、親に敬語も使えないのか?」

僕は、無力で、敬語になってしまった。
そんなとき、お父さんが捕まりました。
強盗…詐欺…もろもろしていたみたいで…
僕は、母親の旧姓だったので被害はなかったんですけど、一人になってしまった。
そのストレスを繁華街で発散してたら、舞姫にあったんです。
舞姫は、
「何のために、喧嘩してる?」

と聞いてきました。その時、僕は、荒れていたので、
「ストレスを発散するためのものですよ?」

と言いました。でも、舞姫は、

「そうか、残念だな。でも、仲間を見つけろ!大切な……。そしたら、お前はもっと強くなる。」

仲間?そんなもん、そんなもん……

「僕には、いません。」

「見えていないだけで、お前の近くにはいるぞ?ほら……。あそこに。あの女……ずーっとお前の事みてるぞ?多分……お前の母親じゃないのか?まずはあの母親を守るためにその力をつかえ。じゃーな。」


建物の影に……心配そうに見つめる母の姿があった……
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