食べちゃうよ。




「はぁ?川島、正気か?」




上野さんが吹き出しそうな顔であたしを見る。





……そうだよな。

見た目草食系で、凄腕バイトの諒君が、あたしを襲うなんて想像もつかないだろう。




だけど……



「本当です」


そう言った諒君を、思わず見た。



諒君は口角を上げて、上野さんを見ていた。




「ちーちゃん、可愛くてつい……」




諒君がそんなことを言うから、慌てて口を挟む。




「うそうそ!嘘です!!

諒君がサボるはずないですから!」




やばい、こんなことを言いながらも、あたしの心臓はドキドキして止まない。



なんだか嬉しかった。

諒君が本当です、なんて言ってくれて。





上野さんは、諒君をじーっと見た。

なんだか嫌らしい目つきだった。

そして、こう告げる。




「川島はやめとけ。

……チャラいからな」



「はぁ!?いつも失礼なんですよ!!」




あたしは上野さんに突っかかっていた。




< 111 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop