地味男との1ヶ月。【完】

屋上に着いてからは、2人とも無言だった。




あたしはそこで重い口を開いた。




「…ごめんね、あたし余計な事しちゃって」




ほんとにあたし、太陽を振り回してばかりだ。




「余計な事なんかじゃない」




太陽はそう言うと、あたしを抱き締めた。




「…ああ言ってくれたのは、利華だけ」




やばい、心臓が痛いぐらいに鳴ってる。

< 60 / 291 >

この作品をシェア

pagetop