ゆるりゆらゆら恋心
「なんでそんなに冷たいの?」
ポケットに手を入れなおして、私から視線を外す依くん。
「普通正門から帰ると思うよね」
「、」
「伊都の友達が気づいて話しかけてくれなかったら、ここにすら辿り着けてないわ」
裏門のベンチで依くんに電話をかけてみるなんて報告、めぐみんにしかしていない。
「ばか、LINEすればいいじゃん」
風邪ぶり返したらどうするの。
「正門からでてくるJKに変質者まがいの目で見られた」
「ぶふ」
そりゃそうだ。依くん今日マフラーで口許覆ってるもん。