性悪王子と秘密の同居
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食べ終わって家に帰ると
少し沈黙が続く
先に口を開いたのは藤堂くん
「…今日、守りきれなくてごめん」
「…だ、大丈夫だよ!
助けてくれたし
それだけで十分!」
「…嘘つくな
恐かっただろ?
…恐い思いさせてごめん
もっと俺が早く気づいてれば
よかったのに」
「気づかなかったのは私
…藤堂くんは悪くないよ」
なるべく明るく言ったつもり
だったんだけど
体は正直なもので