双姫 Ⅲ


「あちゃ〜…真白さんが居るからかぁ(笑)」


『笑い事じゃないっての!』


しかも、「おかえりぃ〜♪」「遅かったな?」って
なんで自分の家みたいに言っちゃってんの!?


「入れよ。」


『…は?邪魔だから入れないんですけど。』


退け、道を開けてから言う言葉でしょ。
そして…何もかもが上から目線でムカつく!!


「蒼月!おかえりぃ〜♪」


「亜蓮の家じゃないけどぉ?ただいまぁ〜♪」


否定しながらもちゃんと受け答えする蒼月。

私から見ても良い雰囲気じゃないのに
亜蓮はそれでも嬉しそうに蒼月に話し掛けてる。


『案外、図太いのね。』


呆れを通り越して関心すると言うか…。


「アイツは真っ直ぐだからな。」


じゃあ、コイツはネジ曲がってるのかな?


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