双姫 Ⅲ

疑いの対象



「あー……暇だ。」


『女遊びしたい?
良かったね!今日から出来るじゃん!!』


「幾ら女好きでも毎日する訳ないだろ(笑)
あんな事あった後なら尚更。 」


バイク事件があって数日後、
今日で湊が退院する。


「どこも異常なくて安心した。
でも、油断すんなよ。

お前らも同様だからな?」


あの人達は「仕切り直す」と言ってた。
って事はまた襲って来る。


「蒼月は僕が守るからねぇ!」


「期待しとくぅ〜♪」


亜蓮は蒼月、私は蓮斗が守ってくれてる。

『双神』の皆も一人にならないように
二人一組になって行動するようにしてるみたい。


でも…蒼月から気になる事を聞いて
特に気を付けるようにしてる人物が一人。


「ちょっと聞いてよ!
碧ったら直ぐどっか行くのよ?

一応、私も女の子なんだから守ってよね!」


「幹部が何ゆーてんねん。
わいは真綺とちごーて忙しいんや!」


こんな事…本当は考えたくない。
でも、本当なの?碧……。


< 448 / 520 >

この作品をシェア

pagetop