mermaid princess~人魚姫の恋~
『へぇースカウトね』

『うん』

『なら』

と言って私の腕を引っ張って、その場に押し倒した。

『…な』

『…やらせろよ。アイドルの卵とやれるなんて、一生に一度ぐらいだからな』

と、そのまま顔を近づけてきた。

いきなり過ぎて頭がパニックになった私は、

『いや!』

なんとか抵抗して、彼氏の家から逃げた。

(…身体だけが目当てだったんだ)

彼氏の事も信じられなくなって、次の日、私は彼氏に別れを告げた。

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