早朝のシンデレラ

家族?

眩しい…

目が、痛いかも。

キラキラした目に悪そうな光が突然差し込んできて、私は思わず目を瞑った。

「あ!あの子が私の妹?」

なんで少女の声がするの?

そんな疑問は、私が誰かに抱き締められたので、頭の隅に追いやられた。

「こんにちは!私の妹の愛美ちゃん‼私、愛美の姉の未来山美姫だよ!」

突然、私より歳上であろう"自称私の姉"に話しかけられた。

私の首は、徐々に傾いていく。

最初は肩に対して垂直だった首は、そろそろ肩に対して一直線になる…と、いうところで動きを止めた。

"美姫"さん…"自称私の姉"は、とてもフレンドリーに話しかけてたけど、私の頭の中には"はてなマーク"しかなかった。

「みちゃん…愛美ちゃん…聞いてる?」

「はっ!」と、我に帰り、声の主の方をみると、そこには今までみたこともない美人がいた。

「私、貴女の母親、未来山杏花(みらいやま きょうか)。よろしくね。」

「よろしくお願いいたします。」

雑誌から脱け出してきたような美人の前では、女の私でさえあがってしまうのだ。

美姫さんと杏花さん…とりあえず覚えた。


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