今夜、君にラブロマンスをささげよう。
ロップちゃんはそう言うと、項垂(うなだ)れてしまった。
よく知らない場所にひとりでやって来たんだもん。
やっぱり誰でも心細いよね。
わたしにできることがあれば、彼に力を貸してあげたい。
「碧王子の特徴を教えてくれますか?」
王子と言えば、わたしの中で双葉(ふたば)先輩なんだけれど、彼が本当にフェアリー王国の王子なのかわからない。
間違っていたらロップちゃんは双葉先輩に捕獲されて売られちゃうかも!!
だって妖精さんなんて珍(めずら)しすぎる生き物だもの。