今夜、君にラブロマンスをささげよう。
どうしてなのかわからないんだけど、聡ちゃんは神流ちゃんに頭が上がらない。
……相性。の問題なのかな。
とにかく、なんだか傍から見ていると、二人は兄妹みたいに見えるの。
「聡ちゃん、わたしなら大丈夫だよ?」
ちょっとドキドキするけれど、でも志月さんだもん。
きっと大丈夫。
「まあ、伊万里もまんざらじゃないだろうし?」
神流ちゃんの思わぬ言葉にわたしの心臓がドキンと大きく鼓動した。
「っふぇっ?」
(神流ちゃん、突然何を言うの?)