フラワーガーデンへようこそ〜優しい愛をあなたに〜
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薫は、今日はとくに配達もなく、1日店で接客をしながら、フラワーガーデンの庭の手入れをしていた。

…夕方、店先に、桜子が姿を現した。

「…また来たんですか?」
「…薫」

「…なんですか?」
「…もう、何の邪魔もないわ、私と結婚して!」

突然の逆プロポーズに、薫は眉間にしわを寄せた。

「…桜子さん」
「…私には薫しかいないの。薫以外の男なんていらない。だから、結婚して」

薫は溜息をついた。

「…私は桜子さんとは結婚しませんよ?…大体、何の邪魔もないってどういう事ですか?」

「…それは…あの子よ」
「…あの子って誰です」

「…この前、ここに携帯を持って来た子」

桜子の答えに、薫はますます険しい顔つきになった。

「…かすみさんに、何か言ったんですか?」

今迄に聞いた事のないくらい低い怒った声に、桜子は思わず息を呑んだ。

「…私は薫の婚約者だって…薫の周りをウロウロしないでって言った」

「なっ⁈…なんで、そんな嘘を⁈」
「…好きだからよ。私は、薫が好きなの」

「…違う。桜子さんの好きは、恋愛の好きじゃない…貴女は、手に入らない私が、手に入らないおもちゃがただ欲しいだけだ。私は、貴女を好きじゃない。むしろ、今回の事で嫌いになりました」

「…薫!」

「帰ってください。店を閉めますので」

「…あの子のところに行くの?」

「貴女には関係のない事だ」

悲痛と、怒りに満ちた複雑な表紙の薫を見て、桜子は何も言えず、その場を去る事しかできなかった。
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