本を片手にあなたと恋を
エピローグでプロローグ


『真央、あのね。鈴木くんと付き合うことになった。』



そう送ったメッセージには一瞬で返信が来た。


『ほんと?おめでとう!!』


『やっぱり、そうなると思ってた。』


『で、コクられたの?コクったの?』


『デートの約束はした?というか、もしかしてもうキスした?』




次々と送られてくるメッセージに一人であわあわとしてしまった。



『コクられた、かな。』



『でも、デートもキスもまだだから!』




そう返すと、電話がかかってきて慌ててでる。


「真央?」



「ごめん、急に電話掛けて。いちいち文字打つのがめんどくさくなっちゃって。」




その言葉が真央らしくて思わず笑ってしまう。


「いいよ、今自分の部屋だし。」



「で、何で『コクられた、かな』なの?」



「好きだって言われたけど、『付き合って』っては私が言ったの。」



「へー、美桜が?頑張ったじゃん。」



「これ、改めて言うとめっちゃ恥ずかしい。」



電話でよかったかもしれない…。

そう思いながら、ぼふんとベットに寝転がる。

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