Winter Starlight
star 02:夜中の電話
─2012年10月8日──

私の誕生日から一週間が経った。
お風呂から上がった夜中の0時過ぎに、私の携帯に一本の着信が入った。

テーブルに置いていた携帯のディスプレイ画面が“Calling”と、電話の着信を知らせる。

…ん?電話?誰だろう?

携帯を手に取ると、“Calling”のあとにディスプレイに表示された文字は…

“堀中 陽太”

見慣れたその名前がディスプレイに映っていた。

…ようちゃん?一体なんだろう?

そう思いながら私は、ようちゃんからの電話に応じた。

「はい。もしもし?」

『あ〜、もしもし?あき?俺だよ〜俺!俺っ!』

「え?オレオレ詐欺なの?(笑)」

そう私が返すと二人一緒に“違う〜!”と笑い合った。
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