強引同期と偽装結婚することになりました
「祐、ごめん。ちょっとだけ待ってて」


祐にそう声を掛けて向かうは屋上。社長はまたきっとあそこでタバコを噴かせてるに違いない。いた。さっき買った缶コーヒーを片手に社長に近づくとやっぱり社長は、タバコを吸っていた。


「社長!ありがとうございました。いよいよ明日はツアー当日です。星の湯さんのこと、ももやさんの店舗販売の依頼、社長に尽力を尽くしてもらったことばかりで感謝しかありません」


「・・・なら、俺と結婚するか?」


「は、はい?」


「はあ。俺も気に入ってたのにな、お前のこと。なぁ、優木と偽装結婚なら俺と本当の結婚するか?」


「やめてくださいよ、もう立派な夫婦なんですから」


社長の突然の発言に目を丸くしていると、後ろから祐がやって来て私の肩を抱いた。


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