陽だまりのなかの僕ら
第5章

はじける気持ち



私は一度、教室に戻ることにした。

汗ばんで湿ったブラウスを脱ぎたくなった。それを我慢して、歩いて教室へ向かう。

藍実は、まだ教室に残っているだろうか。
そんな小さな期待を抱きつつ、教室のドアを開けた。

そっと中を覗くと、藍実が机に突っ伏してすやすやと眠っていた。

ちょっとそれが微笑ましくて。
しばらく藍実の寝顔を眺めることにした。
遠くの方からまだ学校に残っている人たちの話し声や笑い声が響いてくる。

私は藍実の隣の席に座って、目を瞑った。
だんだん、人の話し声や笑い声が少なくなってくる。

みんな、帰り始めたんだ。



・・・おうちゃんは、なにしてるのかな。


ふとそう思って、まぶたをもちあげる。


「・・・・・・はー・・・」

私も藍実と同じように机に突っ伏し、窓からまだ昼間のように明るい静かな空を見つめた。

のんびりと雲が泳いでいく。

私たちは、この時の流れに生きているんだ。


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