桜道【実話】
カラオケボックスの前に

は人と車がいっぱいだ!



「うゎ…あたし何か帰りた

くなってきた…」


「雛そんな緊張しなくて

平気だよ!あたしが居る

じゃん?」


「う…ん…」



雛の気持ちがよく分かる。


後からあの輪の中に入る

のにはかなり抵抗がある。



「おー南!!待ってたぞ~

早く来い来い!」


ちょっとオジサンっぽい

人が手招きをした。



「あの人が一番偉い人

だけど凄い優しいよ!!

行こうか?!」



南があたしと雛の背中を

押した。


「今、行きまーす!!」


南の元気な声でみんなの

視線を一斉に浴びる。



男の人は笑っていたが

女の子は何となく冷たい

目をしていた様に思えた。




南の後ろに隠れるように

してあの輪の中へ進んで

行く――――





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