桜道【実話】
《わぁ~高いね~》


『おーすげーな!』


ゆっくりと上昇していく

観覧車。


1番てっぺんに着くまで

20分かかるらしい。



『タバサおいで!!』


あたしはナオの隣に

座った。


《なんか傾いてない?》


『大丈夫だよ!

それよりタバサ正面見て

ごらん?』


【あっ…キュン…】


『見えたか?』


《うん…見えたょ》



観覧車の下に広がる海。



そこに大きな大きな

クリスマス・ツリーが

浮かんでいた。



《すご~い!きれい~》



『綺麗だな…タバサ…』



ナオがあたしを抱き寄せ

キスをした。




観覧車の1番てっぺんの

キス――――





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