桜道【実話】
第七章

裏切り

「タバちゃん~おはよ!

今日バイト?」


朝早くの南からの電話。


《あっ南!昨日はどうだ

ったの?今日はバイト

休みだよ~》


「じゃあ遊びに行っていい

かな?」


何となく元気がない南。


《うん~待ってるね!》



あたしも南に聞きたい事

があった。



ナオの

会社に居る前の彼女。





「タバちゃん急にごめん」


《いいよいいよ~

あたしも南と話したかっ

たからさ!》



「あたし…彼氏と別れた」



【はっ??】



《別れたって??

何でよ?そんな急に!》


いつも明るい南の目から

涙が溢れる。



「あいつ…浮気してた!」


《ええっ?浮気?!!》


「同じ学校の女と…

あたし許せなくて」


南はバイトが忙しかった。



でも…それは

彼とのイベントの為。



昨日のクリスマスに

バレンタイン、誕生日

さらに…コンサートや

テーマパーク。




いつだって

彼が1番だった――――







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