桜道【実話】
眠れずに朝がきた。



《南…》



あたしは

どうしていいか分からず

南に電話した。



「あ~おはよタバちゃん!

やってみた?」


《うん…できてた…》


「えっ?!ほんとに??」


《うん…線が出た…》


「ええっ~本当??!」


《うん…

どうしよう南…グスン》




初めての妊娠。




雑誌とかで見た体験談と

同じ事に

まさか自分がなるとは

思わなかった。




「大丈夫だよ!!

お姉ちゃんに相談のって

もらおうよ?

タバちゃん今日の夜うち

に来れる?」


《えっ?お姉ちゃん?》


「うん!」



南には

ちょっと年の離れた

お姉ちゃんがいる。



《南…色々ごめんね…》




あたしは

トイレの中で

また泣いた――――





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