幼なじみの理想女子
結斗said


「あら?那津ならもう行っちゃったけど、結斗君連絡なかった?」


朝、いつものように那津を迎えに行くとおばさんがそんなことを言った。


は?先に行った?
俺聞いてねーけど。


チッ


うぜー。うぜー。うぜー。

那津のくせにうぜーんだよ。



『……頑張ってみようかなって思ってる』


ピンク色に頬を染めてぼそっと呟くように言った那津。



好きな奴がいるなんて知らなかった。


そんな表情するなんて知らなかった。


でもよく考えればいるよな、普通。好きな奴くらい。

だけどなんか気に入らなくて…。


あいつは俺にとって大切な幼なじみだ。
ちっこいくせに人懐っこくて、なんだかんだ目が離せなくて、
どっちかってゆうと妹みたいな存在。
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