ナガレダスオンガク


「そんな!いや!やめて」



千恵は走に蹴りかかるが当たらない



「千恵、もうやめよう?」


走は千恵を抱きしめる



「もう寂しくない、一人じゃないから」



そういうと、千恵は安心したように微笑んだ…



「ごめん、ね」



千恵が私に向かってそう言った…



それは紛れも無く、嘘のない言葉だった



やがて、千恵たは光の粒となって、天に昇った



そして…走も…



私は涙が止まらなかった



ずっと空を眺めていた…



< 188 / 200 >

この作品をシェア

pagetop