お金持ちなんて大嫌い!
「あいつらは生まれた時から一緒になるのが決まってる。つーか、親に決められてる。

でもお互い好き同士なんだから特に問題もなくって感じだな」


胸がズキっとした。


そっか。


九条にはそんな、大事な人が、いたんだ。


そっか。


「どーしたんだよ?」


そう言って、桐谷は下向き加減の私の顎を再び持ち上げる。


「べつになんでもないよ」


それを拒否するように私は再び桐谷の手を叩いた。


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