お金持ちなんて大嫌い!
気づけば私は高そうな飛びっきりのドレスに少し濃いめのメイク。


髪型もおしゃれに巻いてたりして、全然別人みたいだよね、私。


何だか場違いだ、って言われているような気がして急に恥ずかしくなってきた。


「ははは、こんなの全然似合ってないよね」


「いや、そんなことないよ」


「え……?」


自分が思っていた返答とは違う答えが返ってきて、思わず前を向く。


「似合ってる」


ードキッ


眼鏡の奥の瞳を見ると、とても優しい目をしながら。


九条がそんなことを言うから。


どうしても、胸が高鳴ってしまうではないか。




「海翔?」


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