真夜中の訪問者



そこに立っていた人は…



初めて見た雰囲気は美人が振りまくようなものだった。



しかし、良く見ると…。


牛乳瓶の底のようなメガネ、手入れしてないばさばさの髪、Tシャツにジーンズをはき、顔は化粧っけのない、地味な顔の女が立っていた。




経歴書の彼女の写真からは遠くかけ離れた人間であった。




つまり、経歴書の彼女はとてつもなくきれいな人間であったということだ。



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