年の差400歳?!

初草-hatsukusa-

優と別れて1ヶ月が経った。
大学ではあれから皆に無視されたり、陰口言われたり大変だったけど、それもようやく落ち着いてきた。
きっとこれでよかったのだ。
ごめん、優。
私が愚かでごめん。

朝日が壁に掛かっているあの海の絵を眩しく照らす。
あの絵がこの部屋にあったから優と別れることになったのかもしれない。
でもあの絵がこの部屋になかったら、あの楽しかった御浜町の思い出はない。
そう考えたら、この絵を恨むこともできないな。
「おはよう、夏希殿。」
後ろから低い声が響く。
「きゃっ、いきなりびっくりするじゃない!おはよう、幸村さん。」
こうやって今挨拶を交わせるのがたまらなく嬉しいのだ。
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