オレンジライト〜明るい日々へ〜
そして、お兄ちゃんと一緒に寝室へ戻る。
「ほんとに苦しそうだな。このまま様子を見た方がいいかもしれないな。」
お兄ちゃんは心配そうな顔で言う。
「分かった。」
それからずっと涼也に付き添った。
深夜。
私はソファーに座った。
また事件のことが頭をよぎる。
「はい。」
お兄ちゃんがマグカップに入っているあったかいミルクティーを持ってきてくれた。
「ありがとう。」
「大丈夫?事件のこと?」
またお兄ちゃんは勘づいた。
「うん。ごめん。」
「謝らなくてもいいよ。」
お兄ちゃんは少し微笑んで言った。
ミルクティーを一口飲むお兄ちゃん。
「犯人、本当に許せないよ。舞梨奈、よく頑張ったな。」
「お兄ちゃん…。」
お兄ちゃんはそう言って、勇気づけるように励ますように私の肩を2回叩いて行った。