オレンジライト〜明るい日々へ〜
翌日。
大学。
講義が終わり、教室を出た時。
入口の近くに涼也がいた。
「涼也。」
「舞梨奈ちょっといい?」
「うん。」
大学内の休憩所で、テーブルを挟んで向かい合わせに座った。
「今日、優真はどうしたの?」
「用事があるみたいで休んでるよ。」
「そうか。…あのさ、優真のことなんだけど…。俺、嫉妬してた。」
「え。」
私は驚いた。
優真が言った通りだった。
「優真と舞梨奈が一緒にいることに嫉妬してたんだ。舞梨奈と何年も付き合って、ずっと一緒にいたから今まで嫉妬なんてしてなかった。」
涼也から直接"嫉妬"っていう言葉を聞くなんて。
「舞梨奈が優真と一緒にいるとき、笑顔でいつも楽しそうに見えた。最初は、学部が同じだから仕方ないことだと思ってたけど、それがどんどんヤキモチに変わっていったんだ。
それで、気がついたらいつの間にか舞梨奈に冷たくあたってた。