オレンジライト〜明るい日々へ〜



すると、涼也は奥にいる三浦さんの元へ向かった。



お兄ちゃんもそこについていく。





「どうして舞梨奈がこんなことにならなきゃいけなかったんですか!」




涼也は2人に強く言った。



「涼也。」



お兄ちゃんはそう言いながら、涼也の肩を抑える。



「どうしてですか!」



さらに2人に問い詰める涼也。




「涼也落ち着けって!」



お兄ちゃんはまた涼也の肩を抑えて冷静に止めた。





「すいません。」



涼也は少し反省し、利香子さんと三浦さんに謝った。




その頃。




私は危険な状態だった。





大量出血で血圧が大幅に下がり、徐脈になって呼吸数も低下してきていた。




それから、1時間半くらい経った。



涼也が立ったまま落ち着かない様子だった。




「涼也…。」



お兄ちゃんが前かがみで座ったまま言った。



< 47 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop