湖都子のポエム4

叶った恋


いつも通りの朝
彼女だけがいない

どうしよう…
諦められるはずがない
彼女に会いたい
想いを伝えたい
それだけでいいから
思い続けるくらいは許してくれる?

大人になったら…きっと…
こんなのほんのささいなこと
だけど精一杯ひたむきに…
こんな気持ち初めてなんだ

会えばまた同じ痛みを繰り返すかもしれない
そう思うのに…それでも会いたい
どうしてこんなに寂しいんだろう…

そんなことばかり考えて不安な気持ち
ふと不安感が差し込んでくるけど
傷ついても後悔しない

本当は離れたくない
できることならずっと一緒にいたい
大好きなんだ
オレだけの特別な人になってよ
未来も…この一瞬も…つながっていたかった

気持ちを伝えなきゃ何にも始まらないから
諦めない限り何度でも乗り越えてみせるよ
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琴里のせいで、理性を失う。焦っちゃって…もう…仕事も手につかずに、失敗ばかり。結局、午後の仕事を休んで、琴里の学校に行った。会いたかったから…

琴里といる場所を失うのが怖かった。

こんなにちっこいのに、なんで俺はすぐに見つけちゃうんだろう…琴里の腕をつかんで、ちょっとだけ引き寄せた。琴里は、少しだけ驚いた顔をしていた。

「俺は幼なじみだから一緒にいたいわけじゃない。特別な存在になってほしい」
「えっ…彼女は…好きな人ができたのかと思って…」
「そんな人いないよ…」
「どうして…この間、一緒に…」
「どうして…って、琴里のこと好きだからに決まってんだろ…」
「隠してることない?」
「琴里を心配させるようなことすると思う?」
でも、隠し事があったって…
「琴里がそんな風に思っていたとは…それは誤解だよ。俺はずっと琴里が好きだった。俺の好みは、ずっと琴里なんだから…」
琴里の首に、この間買ったネックレスをつける
「これを買うのを付き合ってもらっただけなんだよ。それに彼女、付き合ってる人いるから…誤解だよ。」
「どうして私なんか…釣り合ってないよね?」
「俺じゃダメかもしれないけど、琴里が好きなんだよ。俺で妥協して…」
不安なんて吹き飛ばす…俺が一番だよっていう確かな証がほしい。同じだけ好きなんだって、信じていいんだよね?ずっと思い続けて、やっと手に入れた大事な人。

このままの日常が続いたらいいな。夢?ううん…現実なんだ。琴里のこと独り占めしたい。琴里が一緒にいてくれるなら、何も怖いことはない。

想いが通じた喜びは計り知れない。やっと、俺の恋は叶ったんだな。琴里が笑ってくれるならば、俺はなんだってするよ。誰にも邪魔されたくない。離さないよ…ずっと愛しあえたらいいのに…

琴里がくれた奇跡と未来

「これからはいつまでも俺のそばにいて」
「どこにも行かないよ。ずっと一緒にいるよ」
どうしよう…ドキドキしすぎて、胸が痛いよ。きつく抱きしめる。あったかい。心まであたたかくなる。

俺を見つめてくれる琴里。ほんのりと頬を赤そ染める。琴里がますますかわいくて…かわいすぎでしょ…もっとこうしていたい。琴里の全てを愛してる。きっと何があっても大切で揺るがない関係。俺達がここにいるのは、変わらない関係を見つけたから…もう迷わない

俺達は、手をつなぎ歩き出した。つないだ手はいつまでも離さずに、2人の想いもつながったままに…
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