湖都子のポエム4

永遠の愛


あの子が現れる前の平穏な生活を返して

世界中の人が私を嫌いでもいい
あなたといられるなら
こんな時もあなたの温もりが恋しい
世界で一番愛してる

伝えなくちゃ…私の気持ちを
離れてしまう前に……
どれくらい本気かわかって

私が一番あなたを愛してる
あなたは私のものだよ
誰にも渡さない
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逢ってくれない蓮。夜、眠る蓮の病室に忍び込む。会えなかった時間を取り戻すように、離れていた時間を埋めるように手を握る。

ドキドキと高鳴る胸を押さえながら、繋いだ手から伝わる蓮の体温が、やけに温かく感じられた。まだ、こうしていたい。

ずいぶんいるよ。この先も、ずっと…永遠に…もう…ずっと…一生…蓮だけを愛していくよ。蓮さえ、私のそばにいてくれれば…それでいい

今までも、これからも、私はずっと蓮のそばにいるよ。

目を覚ます蓮に、笑いかける。
「何してんだ。」
あんなに会いたかったのに、嬉しいのに、うまく喋れない。
「俺に触るな」振りほどかれた手
突然の出来事に、私の手は行き場をなくした。
今までずっと言えなかった気持ち、受け止めてほしい。
「好きなの、そばにいて」
何かいって、怖いけど…優しいの知ってるから
「無理、俺は好きじゃないし、一緒にいたくない」頬に一筋の涙が伝った

目の前が色を失い、モノクロームのように見えた。蓮は何度私を裏切るの?また私を裏切った…ね。もう1人に戻れない。

それなら、永遠に一緒にいられるように…振りほどかれた手で、蓮の首をしめようとした。騒ぎに気づいた…同じ部屋の人が、とめにきた
「邪魔しないで。私達、一緒に死ぬ…の」
ナースコールを押され、看護士もきた。

「なんで、みんな私の邪魔をするの…」

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