湖都子のポエム4

透明人間


どれだけ想っていても手に入らない

何をしても心を満たされずにうずくまってた
心に闇を抱えていた

本当のオレは違う
だけど誰もわかってくれない
オレ一生嘘ついたままなのかな
本当のオレを見てくれる人はいないのかな
ずっとそう思っていた

オレは心なんて無視した
オレには感情なんてなかった
まるで透明人間

オレの心なんて誰も見てくれなかった
でもキミは違った
愛に溢れてる

キミの愛がオレの心の壁を飛び越えてきて
一緒にいると不思議な気持ちになる
昨日よりも近づきたかった
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父親が俳優。誰もが父さんに会いたがる。誰も俺のことなんて見てない。まるで透明人間。

心が悲鳴をあげている。苦しくて、辛くて…

喫茶店でコーヒーを飲みながら、沈んでいく太陽を眺めていた。ゆっくりと消えていく

なんでこんなことになったんだろう…な

ウエイトレスが話しかけてくる。父親に顔が似ているせいか、よく女に声をかけられる。またかって思っていた…
「コーヒーのおかわりは、いかがですか?」
「あ、お願いします」
コーヒーを注ぐと、そのまま他の人のところにいく。ただそれだけ…


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