湖都子のポエム4
恋に時間なんて関係ない
彼女の無邪気な笑顔
まっすぐに見つめられ
痛いほど眩しい

彼女はかわいくて誰にでも優しい

恋愛なんてうざかった
何が楽しいのかわからなかった

優しく笑ってくれる彼女に
胸が苦しくなる

まだ会ったばかりなのに気になる存在
一目惚れなんて絶対にありえないと思ってた
彼女のことまだよく知らないのに
いつの間にか目で追っている
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今日も喫茶店に来ていた。いつから想いを抱えていたのかな?恋愛なんてうざいだけだと思ってた。

子供の頃、母親が浮気をして出て行った。「子供ができなかったら、結婚なんてしなかったのに…」って…俺は望まれて生まれてきたわけじゃないんだ。あれ以来、父親が1人で育ててくれてた。きっと、父さんも…あれから、自分にも嫌気がさしていた。

本当はバンドとかやってみたかった。喫茶店で音楽の雑誌を見ていた。

「バンドやってるの?」
「やってみたいんだけど…」
「やりたいなら、やればいいのに…」
「俺なんて…できるわけないよ」
「なんで?別にいいんじゃない?自分の可能性確かめたって悪くないじゃん。」
彼女の言葉にハッとした。俺は何を怯えていたんだろう。やりもしないで…彼女の言葉が胸に突き刺さる
「やってみようかな…」
「うまくいくといいね…」
優しく笑った彼女。胸がキュンとなる
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