Suiteカルテット
昼休みの時間がやってきた。

「早く行こう!」

私達は、昨日話をしたベンチの場所に向かった。

「あのさ…、陸に言っちゃったんだ。
舞と隆也君のこと。
陸、遊園地に一緒に行くから、教えといた方がいいと思って。
私から、勝手に言っちゃってごめんね。
でも、陸、いいやつだから大丈夫だよ。
昨日も、助けてくれたんだ。」

「昨日って…お腹痛かった?っていう?」

言ってなかったっけ。

私は、昨日の朝の出来事を話した。

「そうなんだ〜。
大丈夫だよ。言ってくれて。ばれたらマズイ問題でもないし!」

「ありがと!
今週の土曜日って平気?
その日はどうかな〜って思ってて。」

「あっ、大丈夫ダヨ。
隆也にも昨日、予定聞いたけど今週は空いてるって。」

あれから、隆也君に会ったんだ。

「心配しないで!
私、ちゃんと気持ちに決着つけるよ。
大丈夫だから。」

強い笑顔で笑った舞。

絶対、良い方向に向かうよね。

私、信じてるから。
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