生きる。~番外編~
「片桐さんはなんで今の仕事してるの?」
「私の父は旦那様の執事をしております。
それに憧れて、大学卒業前に旦那様に直訴しました。」
「直訴?すごいね。」
「ですが旦那様には本気ならどこにも就職せず
卒業後に出直せと言われまして、
就活せず卒業し、お屋敷を尋ねました。
それから屋敷で働き、由茉様に仕えるようになりました。」
「へー…なんか私なんかでごめんね?」
「いえ、光栄なことです。
私は屋敷の掃除係でもよかったので。」
「そっかぁ…。いつもありがとね。」
「とんでもございません。」