生きる。~番外編~



そして私たちは、よく純と哉斗が遊びに来ているゲーセンへと来た。


「うわー、初めてだよー。」


「だろうな。」


「ね、教えてよ。
いつもどれで遊んでんの?」


「んー…哉斗と来ると大抵これ。」


「なにこれ。」


「このグローブをはめて、ここを殴るんだよ。
そうすると強さっつーか早さっつーか、そういうのがわかって、俺はいつも哉斗にこてんぱんにやられる。」


「へぇ、やってみてよ。」


「別に良いけど、俺を湊と比べんなよ?」


「湊はこういうところ来ないから。
ね、やってやって。」


「湊も来るよ。
ただ絡まれることも多いから由茉とは来ないだけ。」


そういって、純はお金をいれてグローブをはめた。


「哉斗はどのくらいなの?」


「195とか。
湊は200超えるよ。」


そういって、純は一発、思いっきり殴った。


「…185じゃん。
あんま変わんなくない?」


「全然ちげーっつーの。」


ふーん…よくわかんないなぁ…


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