恋じゃないと願うだけ
えっ、、、
お店の前で足がすくむ。
あの日から、前を通りすぎるだけでも辛かった雑貨屋。
入るなんてもってのほかだった。
「どうしたの?
行こう!」
戸惑うあたしの腕を引き中へ入って行く。
香水コーナー。
あの日の記憶が甦る。
駄目だ…
目を反らし他の雑貨を手に取るが、楽しむ余裕なんてこれっぽっちもない。
「お待たせ♪」
そう言いながらエリナが手に持っているそれは…
旬君が欲しいと言っていた、
あたしがあの日この店で買おうとしていた香水だった。