恋じゃないと願うだけ
やっと掴んだ彼女の腕は細くて、
そんな華奢な体から小さく震える振動が伝わった。
「お前…
勘違い…」
ビックリする彼女。
何がなんだか分からないようで
「でも…」
なんて涙でぐちゃぐちゃなメイクに、
パニック状態であたふたする彼女が可愛らしくて、
愛しくて。
気づいたら抱きしめていた。
「結香…
好きだよ…」
ずっと秘めていた思いを初めて口にした。
ギュッと彼女を抱きしめる腕に力が入る。
ドキドキと早まるこの鼓動は彼女に伝わっているのだろうか…