恋じゃないと願うだけ
一瞬にして青ざめる。
よりによって拓君…
怖い。どうしよう…
「大丈夫?」
目の前に差し出された手。
無表情で見つめてくる綺麗な目。
えっ!?
何が起こってるの?
「あ…ありがとう
ございま…」
パニクる感情を見せないように、差し出された手を掴もうとした瞬間…
「なんてね」
サッ…
無表情の彼は触れるギリギリのところで手を引っ込めた。
そして鼻で笑うとそのままあたしの横を通り過ぎて行った。