きみと、春が降るこの場所で
「ゆっくり、休んで。わたしはずっとそばにいるから」
柔らかい腿に頭を乗せたまま、重い瞼を閉じる。
眠っても、いいかな。
額に置かれたタオルは冷たくて心地いいけれど、詞織の手の方が気持ちがいい。
ふらりと腕を持ち上げてさ迷わせると、ぎゅっと手を握ってくれた。
「おやすみ、朔」
やっぱり、詞織は白い。
俺には眩しすぎるくらいに、真っ白だ。
それなのに、何でだろう。
溶け合って、寄り添い合えるような、そんな色でもある気がするんだ。