夜明けー朝日が登る頃ー
ゆみは、純希が学校へ行ってからもずっと漫画や小説を読んでいた。
『夜明け』ももう2度程読み返していた。
その『夜明け』の内容は、一人の女の子人生に疲れて自殺未遂をした事をきっかけに出会った男の子のお陰で、人生の楽しさや、仲間の有り難みを知り、男の子のために何か恩返しをしようとする、という話だった。
全体的に面白く感動的で、ゆみは読む度に涙を流していた。
しかしゆみは、3度ほど読んだ今でもラストシーンの意味がよく分かっていなかった。
しかし、面白いからまぁいいかと深く考えずにいた。

そしてそれから10年間純希が発熱した時以外ゆみと純希は一緒にいた。
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