名探偵と女子高生




「大翔。私たちふたりでここを出よ。」



花香さんがそういうと美玲さんは口を開く。



「なに、あんた。警察でしょ?この子を見捨てるの?」



すると花香さんは美玲さんを睨んだ。




「本当はここで説得しなきゃなんない。でもあんたは、説得できない相手。下手したらここにいるみんな死ぬ。

だったら、私は自分の命と好きな人の命を守る。」



さらりと結城さんに告白をする花香さん。すると結城さんは舌打ちをした。



「…花香、一人で出ろ。俺は瑞樹を放っておくことなんて出来ない。」



ーードキン



胸が大きくなる。



「おい、加藤美玲。俺が残る。だから瑞樹を解放しろ。」





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